この記事では、サウナに入る頻度や時間とその健康・美容効果について解説します。
また、サウナの正しい入り方と注意点を紹介し、適切なサウナライフを送るためのアドバイスを提供します。自分の目的や体調に合わせて、効果的なサウナの利用方法を見つけましょう。
サウナに入る頻度と健康効果
サウナに入る頻度と健康効果 サウナは、体を温めて発汗することで、血行促進や免疫力向上などの様々な健康効果が期待できる入浴法です。しかし、サウナに入る頻度はどれくらいが適切なのでしょうか?
サウナの頻度によって、寿命や心臓病のリスクにどのような影響があるのか、科学的なエビデンスをもとに見ていきましょう。
サウナに週2回以上通うと寿命が延びる?
フィンランドでは、国民の約半数が自宅や公共施設で定期的にサウナを楽しんでいます。そんなサウナ大国フィンランドで行われた研究では、約20年間にわたって2,300人以上の男性を追跡調査しました。
その結果、週に4回以上サウナに通った人は、週に1回未満だった人と比べて全死亡率が37%低く、寿命が延びる可能性が高いことが分かりました。また、突然死や心血管疾患死亡率も有意に低下していました。「Journal of the American Medical Association Internal Medicine」
この研究から分かることは、サウナ浴は寿命を延ばす効果がある可能性が高いということです。しかし、この研究は男性だけを対象としており、女性や他国の人々にも同じ結果が当てはまるかどうかはまだ不明です。
サウナに毎日通うと心筋梗塞や高血圧などのリスクが減る?
先ほど紹介したフィンランドの研究では、週4回以上サウナ浴をした人は心臓突然死や冠動脈疾患死亡率も低く 、心臓病のリスクを減らす効果も示唆されました。しかし、毎日サウナ浴をすることは本当に心臓病予防に役立つのでしょうか?
行き過ぎもよくなさそうだけどな
実際に毎日サウナ浴をすること自体は問題ありません。「メイヨー・クリニック」という全米でも優れた病院の一つでは、「週4回から7回ほど」が最も健康にいいというレポートを発表しています 。
このレポートでは、毎日サウナ浴をする人は、週に1回だけの人と比べて心筋梗塞や高血圧などのリスクが約半分に減ることが分かりました。また、サウナ浴は血圧や心拍数を一時的に上昇させますが、その後は正常値に戻ることも確認されました。これは、サウナ浴が心臓の弾力性や血管の柔軟性を高めることで、心臓病予防に役立つ可能性があることを示しています。
このレポートから分かることは、毎日サウナ浴をすることは心臓病のリスクを減らす効果がある可能性が高いということです。しかし、このレポートもフィンランドの男性だけを対象としており 、女性や他国の人々にも同じ結果が当てはまるかどうかはまだ不明です。
サウナに通う頻度は目的や体調に合わせて調整しよう
以上のように、サウナ浴は寿命や心臓病のリスクに影響する可能性があります。しかし、それだけでなく、サウナ浴はストレス解消や美肌効果などの目的で行われる場合もあります。その場合は、頻度や時間も異なってくるかもしれません。
サウナ浴によって体温や水分量などが変化します。そのため、体調や気候などによっても頻度や時間を調整する必要があります。
また、夏場や乾燥時期などは水分補給を十分に行い、サウナ浴の時間を短くした方が良いと助言しています 。
このように、サウナ浴の頻度は目的や体調に合わせて調整することが大切です。サウナ浴は健康に良いということですが、過剰に行うと逆効果になる可能性もあります。自分の体や気分をよく観察しながら、適度なサウナ浴を楽しみましょう。
サウナに入る時間と美容効果
サウナに入ると、汗をたくさんかきますよね。その汗は、体内の老廃物や毒素を排出する役割を果たしています。また、サウナに入ることで血流が良くなり、肌の新陳代謝や細胞修復が促進されます。これらのことから、サウナは美容に効果的だと言えます。
しかし、サウナに入る時間や頻度は適切に調整する必要があります。過度なサウナ浴は逆効果になる可能性もあるからです。では、どのくらいの時間や頻度でサウナに入れば美容効果が得られるのでしょうか?
それぞれの目的別に見ていきましょう。
サウナに15~20分/1回入ると肌がきれいになる?
「ハーバード・メディカル・スクール」という全米でも優れた医学部付属大学院 では、「15~20分/1回」が最適なサウナ浴時間だという見解を示しています 。この時間帯では、血流が良くなり、毛細血管の密度や酸素濃度も上昇します 。(サウナの健康上の利点:サウナは健康ですか、それとも有害ですか?- ハーバードヘルス (harvard.edu))
これは肌色を良くし、肌荒れやニキビの改善に効果的です 。十分な汗をかけることで老廃物や毒素を排出でき、これは毛穴の詰まりや黒ずみを防ぎ、肌トーンを明るくします 。
このように、「15~20分/1回」は美肌効果が高い時間帯です。
サウナに週3回以上通うとダイエット効果がある?
サウナに週三回以上通うとダイエット効果があるといわれる理由は以下の通りです。
- サウナ浴中は基礎代謝量が増加する
- サウナ浴後は成長ホルモンやアドレナリンなど代謝促進ホルモンが分泌される
- サウナ浴後は食欲抑制作用がある
これらのことから、「週3回以上」通えばカロリー消費量が増えて体重減少効果が期待できます 。ただし、サウナ浴だけではダイエット効果は限定的です。運動や食事管理も併せて行う必要があります。
サウナ後の水分補給や保湿ケアが美容効果を高める
サウナに入ると、体内の水分やミネラルが大量に失われます。これは、肌の乾燥やバリア機能の低下を招く可能性があります 。そのため、サウナ後は水分補給や保湿ケアをしっかり行うことが美容効果を高めるポイントです。
水分補給については、「サウナに入る30分前には水分補給し、その後は10~15分の間隔で水分をとっていく」という流れがおすすめです 。また、飲み物は「発汗量に関わらず150~200cc程度」で「がぶ飲みせず」、「血中ナトリウム濃度を下げないために」塩分やミネラルが含まれたものを選ぶことが大切です 。
保湿ケアについては、「サウナから出た後は、いつもの洗顔後と同じように、すぐに保湿ケアを行う」ということが基本です 。また、「顔だけでなく腕や足など全身くまなく保湿ケアを行う」ということも忘れずにしましょう 。乾燥肌の場合は特に注意が必要です。乾燥肌では皮脂や角質層内の水分が不足していますので、「油性成分(オイル)」と「水性成分(ローション)」の両方でしっかり保湿することが重要です 。
このように、サウナ後の水分補給や保湿ケアは美容効果を高めるために欠かせません。サウナ浴中だけでなく、サウナ浴後も自分の肌や体調に合わせて適切なケアを行いましょう。
サウナの正しい入り方と注意点
サウナは、体と心に様々な効果をもたらす健康法ですが、正しく入らなければ逆効果になることもあります。そこで、サウナの正しい入り方と注意点についてご紹介します。
サウナ前後のシャワーや水風呂で体温調節をしよう
サウナに入る前には、水分補給をしてからシャワーで体と頭を洗いましょう。これは、汗をかきやすくするためと、衛生面からも必要です。また、湯船に浸かって身体を温めることで、血行が良くなります。
サウナに入ったら、6~12分程度が目安です。無理をせず自分の感覚で決めましょう。サウナ中は深呼吸やストレッチなどでリラックスすることが大切です。
サウナから出たら、すぐに水風呂に入りましょう。水風呂は1分以内が目安です。水風呂に入る前には掛け湯で汗を流してください。これは、水風呂の水質を保つためと、ヒートショックを防ぐためです。
このようにして、「温冷交代浴」という方法でサウナと水風呂を2~3回繰り返します。これによって新陳代謝が高まります。
サウナ中は深呼吸やストレッチでリラックスしよう
サウナ中は高温や低酸素状態になるため、心臓や血管への負担が大きくなります。
そのため、深呼吸やストレッチなどでリラックスすることが重要です。深呼吸は鼻から息を吸って口からゆっくり吐くことで行います。これは血圧や心拍数を下げる効果があります。
ストレッチは首や肩・背中・腕・足など全身の筋肉を伸ばすことで行います。これは筋肉の緊張やコリをほぐす効果があります。
毎日サウナに入っても大丈夫だけど無理はしないようにしよう
毎日サウナに入ること自体は問題ありませんが、無理はしないように注意しましょう。自分の体調や気分・時間・季節などに合わせて適度な回数や時間・温度・湿度のサウナを選びましょう。
また、以下の場合は控えるか医師に相談することが必要です。
- 高血圧・心臓病・糖尿病などの慢性疾患がある場合
- 妊娠中や生理中の場合
- 風邪やインフルエンザなどの感染症がある場合
- アルコールを飲んだ後や空腹時の場合
以上、サウナの正しい入り方と注意点についてご紹介しました。サウナは健康にも美容にも良いですが、適切に利用することが大切です。ぜひ参考にしてみてください。
自分に合った頻度で適度に楽しもう!!
まとめ:サウナの頻度はどのくらい?毎日に入るのは逆効果?
いかがでしたか?
今回はサウナに入る頻度や毎日入るのは逆効果なのかについてまとめてみました!!サウナの良さに気づいてしまうとついつい毎日行きたくなるサウナですが、自分に合った頻度でいくようにしましょう。
まだまだ具体的な研究結果も出ていないため、自己責任でサウナハットなども利用しながら安全に楽しみましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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